下水の臭い対策は、マンションと戸建てで異なる点があります。今回は、それぞれの住宅環境に合わせた、効果的な対策をご紹介します。まず、マンションの場合、排水管は共用部分と専有部分に分かれています。共用部分は、マンション全体の排水管であり、管理組合が管理しています。専有部分は、各住戸内の排水管であり、居住者が管理します。マンションで下水の臭いが発生した場合、まずは自分の部屋の排水口や排水管を掃除してみましょう。重曹とクエン酸を使ったり、市販のパイプクリーナーを使ったりして、汚れを取り除きます。それでも臭いが改善されない場合は、管理組合に連絡しましょう。共用部分の排水管に問題がある可能性があります。管理組合は、専門業者に依頼して、排水管の高圧洗浄などを行うことがあります。また、マンションでは、他の住戸の排水が、自分の部屋の排水口から逆流してくることがあります。これは、排水管の構造上の問題や、排水管の詰まりが原因で起こります。このような場合は、自分で対処することが難しいため、管理組合に相談しましょう。次に、戸建ての場合、排水管はすべて自分の責任で管理する必要があります。排水口や排水管の掃除はもちろん、排水桝の清掃も定期的に行う必要があります。排水桝は、敷地内の排水管を合流させ、下水道本管へと流すための設備です。排水桝には、落ち葉や土砂、油汚れなどが溜まりやすく、定期的な清掃が必要です。排水桝の清掃は、自分で行うことも可能ですが、高圧洗浄機などが必要になる場合もあり、専門業者に依頼する方が確実です。また、戸建ての場合は、庭の排水口から臭いがすることもあります。これは、雨水桝(ます)に落ち葉やゴミが溜まり、腐敗臭が発生している可能性があります。雨水桝の蓋を開け、中のゴミを取り除きましょう。マンションと戸建てでは、排水管の構造や管理責任が異なります。それぞれの住宅環境に合わせた、適切な対策を行うことが大切です。
下水の臭いマンションと戸建てで対策は違う?