今回は、止水栓が回らない場合に考えられる原因と、その対処法について、緊急時でも落ち着いて対応できるよう、詳しく解説していきます。まず、止水栓が回らない原因として最も多いのが、「長期間使用していないことによる固着」です。止水栓は、普段あまり触ることがないため、長期間使用していないと、内部の錆や水垢などが原因で固着してしまい、回らなくなることがあります。特に、築年数が古い建物や、長期間空き家だった物件などでは、固着している可能性が高いです。次に、「無理な力を加えて回そうとしたことによる破損」も、止水栓が回らない原因として考えられます。固着した止水栓を無理に回そうとすると、ハンドルや内部の部品が破損してしまい、さらに回らなくなることがあります。また、「止水栓の種類が違う」という可能性もあります。止水栓には、ハンドルタイプ、マイナスドライバータイプ、専用工具が必要なタイプなど、いくつかの種類があります。自宅の止水栓の種類を確認し、適切な工具を使用しないと、回すことができません。さらに、「凍結」も、冬場によくある原因です。気温が氷点下になると、止水栓内部の水が凍結し、膨張することで、回らなくなることがあります。これらの原因を踏まえ、止水栓が回らない場合の対処法としては、まず、「潤滑剤を使用する」方法があります。止水栓のハンドルと本体の隙間や、ネジ部分などに、潤滑剤をスプレーし、しばらく時間をおいてから、再度回してみましょう。潤滑剤が浸透することで、固着が解消され、回りやすくなることがあります。次に、「工具を使って回す」方法も有効です。ハンドルタイプの場合は、ウォーターポンププライヤーなどを使って、ハンドルを掴んで回してみましょう。マイナスドライバータイプの場合は、大きめのマイナスドライバーを使って、回してみましょう。ただし、力を入れすぎると、止水栓を破損させてしまう可能性があるため、注意が必要です。また、「お湯をかける」という方法もあります。固着した止水栓に、40℃~50℃程度のお湯をかけることで、金属部分が膨張し、回りやすくなることがあります。ただし、熱湯をかけると、止水栓を破損させてしまう可能性があるため、必ずぬるま湯を使用しましょう。そして、「専門業者に依頼する」ことも検討しましょう。
止水栓が回らない!原因と緊急対処法