引っ越しや買い替えで不要になった洗濯機。取り外しまでは自分で行ったものの、その後の処分方法に困ってしまうケースは少なくありません。洗濯機は家電リサイクル法の対象品目であり、粗大ごみとして自治体に回収してもらうことはできません。法律に基づいた適切な方法で処分する必要があります。ここでは、取り外した後の洗濯機の主な処分方法について解説します。一つ目の方法は、「家電量販店や購入店に引き取りを依頼する」ことです。新しい洗濯機を購入する際に、古い洗濯機を引き取ってもらうのが一般的です。家電リサイクル法に基づき、リサイクル料金と収集運搬料金が必要になりますが、購入と同時に引き取りを依頼できるため、手間がかかりません。買い替えではなく処分のみの場合でも、その洗濯機を購入した店舗であれば引き取り義務があるため、相談してみましょう。二つ目の方法は、「自治体が指定する引取場所へ自分で持ち込む」ことです。この場合、事前に郵便局で家電リサイクル券を購入し、リサイクル料金を支払う必要があります。収集運搬料金はかかりませんが、自分で指定引取場所まで運搬する手間とコストがかかります。運搬手段がない場合は難しい方法と言えるでしょう。自治体によっては、提携している収集運搬業者を紹介してくれる場合もあります。三つ目の方法は、「不用品回収業者に依頼する」ことです。不用品回収業者は、自宅まで洗濯機を引き取りに来てくれるため、運搬の手間がかかりません。他の不用品もまとめて回収してくれる場合もあり、引っ越し時などには便利なサービスです。ただし、業者によって料金体系が大きく異なるため、注意が必要です。リサイクル料金や運搬費の他に、別途作業費などがかかる場合があります。複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較検討することが重要です。また、無許可の悪質な業者も存在するため、「一般廃棄物収集運搬業」や「古物商」の許可を得ているかなどを確認し、信頼できる業者を選びましょう。インターネットオークションやフリマアプリで売却するという選択肢もありますが、比較的新しい機種や状態の良いものに限られます。梱包や発送の手間もかかるため、手軽さはありません。どの方法を選択するにしても、洗濯機は家電リサイクル法に則って適切に処分することが求められます。
不要な洗濯機の処分方法取り外し後の選択肢