重曹とクエン酸を混ぜると、シュワシュワと泡が発生する。この現象は、化学反応によるものですが、子供にとっては、まるで魔法のように見えるかもしれません。今回は、この化学反応を利用した、自由研究にもおすすめの実験をいくつかご紹介します。まず、最も簡単な実験は、ペットボトルロケットです。用意するものは、空のペットボトル、重曹、クエン酸、水、そして、コルク栓です。まず、ペットボトルに水を1/3程度入れます。次に、クエン酸を大さじ2杯ほど、重曹を大さじ1杯ほど、それぞれ別の紙に包んでおきます。そして、クエン酸をペットボトルに入れ、次に重曹を素早く入れ、コルク栓でしっかりと蓋をします。ペットボトルを逆さまにして、地面に置くと、炭酸ガスが発生し、その圧力でコルク栓が飛び、ペットボトルがロケットのように飛んでいきます。飛距離を競ったり、発射角度を変えてみたり、色々な実験ができます。次に、火山噴火モデルの実験もおすすめです。用意するものは、粘土、ペットボトル、重曹、クエン酸、水、そして、赤い絵の具です。まず、粘土で火山の形を作り、その中にペットボトルを埋め込みます。次に、ペットボトルの中に、水、赤い絵の具、クエン酸を入れます。そして、別の容器に重曹と水を混ぜたものを用意します。最後に、重曹水をペットボトルの中に注ぎ込むと、炭酸ガスが発生し、赤い泡が噴火のように溢れ出します。火山の形を変えたり、噴火の様子を観察したり、色々な実験ができます。さらに、バスボム作りの実験もおすすめです。上記の記事で紹介したように、重曹、クエン酸、コーンスターチ、エッセンシャルオイル、食用色素を混ぜて、バスボムを作ります。色々な形や色のバスボムを作ったり、香りを変えてみたり、材料の配合を変えて発泡力を比較したり、様々な実験ができます。これらの実験を行う際には、いくつかの注意点があります。まず、必ず大人と一緒に実験を行いましょう。重曹とクエン酸は、食品にも使われる安全な物質ですが、目に入ったり、大量に摂取したりすると、健康被害を引き起こす可能性があります。次に、換気を十分に行いましょう。実験中に発生する二酸化炭素は、無色無臭ですが、大量に吸い込むと、気分が悪くなることがあります。重曹とクエン酸を使った実験は、子供たちの科学への興味を育む、良いきっかけになります。