マンションで自分の部屋だけ水が出ない場合、原因は自分の部屋の中だけにあるとは限りません。マンション全体の共用部分のトラブルが原因で、水が出なくなることもあります。ここでは、共用部分のトラブルが原因で水が出ない場合の、主な原因と、その確認方法について解説します。まず、共用部分のトラブルとして、最も考えられるのが、「貯水槽の異常」です。マンションの多くは、屋上などに設置された貯水槽に、一旦水を貯めてから、各部屋に給水しています。貯水槽の水位が低下したり、貯水槽のポンプが故障したりすると、水が出なくなることがあります。次に、「給水ポンプの故障」も、共用部分のトラブルとして考えられます。マンションでは、水道本管からの水圧だけでは、高層階まで水を送ることができないため、給水ポンプを使って水圧を高めています。この給水ポンプが故障すると、水が出なくなることがあります。また、「配管の凍結」も、共用部分のトラブルとして考えられます。特に、冬場、気温が氷点下になるような日には、共用部分の配管が凍結し、水が出なくなることがあります。さらに、「配管の破損」や、「配管の詰まり」なども、共用部分のトラブルとして考えられます。これらのトラブルは、目に見えない場所で発生していることが多く、自分で確認することが難しい場合があります。共用部分のトラブルが疑われる場合は、まず、他の部屋の住人に、水が出るかどうかを確認してみましょう。もし、他の部屋でも水が出ない場合は、共用部分のトラブルの可能性が高いです。他の部屋の住人に確認できない場合は、マンションの掲示板を確認してみましょう。共用部分のトラブルが発生している場合は、管理会社からのお知らせが掲示されていることがあります。これらの確認を行っても、原因が分からない場合や、共用部分のトラブルの可能性が高い場合は、管理会社に連絡し、状況を説明しましょう。管理会社は、専門業者を手配し、原因の特定と修理を行ってくれます。共用部分のトラブルは、自分の部屋だけでは解決できないため、早めに管理会社に連絡することが大切です。