ああ、まただ。静かな夜中に、トイレから聞こえるあの「チョロチョロ…」という音。便器の中を覗き込むと、やっぱり水が流れ続けている。この音を聞くと、水道メーターがぐるぐる回っている映像が頭に浮かんで、なんだか落ち着かない気分になる。以前にも同じことがあって、その時は水道業者さんを呼んで直してもらった。原因はトイレタンクの中にある「フロートバルブ」というゴム製の部品の劣化だった。今回もきっと同じだろう。前回業者さんに作業を見せてもらった時、意外と簡単な作業に見えた。「これなら自分でもできるかも?」なんて思った記憶がある。インターネットで調べてみると、やっぱりDIYで交換している人がたくさんいる。部品代もそれほど高くないようだ。よし、今回は自分でやってみようかな!そう意気込んでみたものの、いざホームセンターで部品を探すと、種類の多さに圧倒される。自分の家のトイレの型番なんて、気にしたこともなかった。写真を撮っておけばよかったと後悔しつつ、店員さんに相談してなんとか適合しそうなものを購入。家に帰って作業を始めたはいいけれど、止水栓を閉めたり、タンクの水を抜いたり、古い部品を外したり…思ったよりも手間がかかる。特にチェーンの長さを調整するのが難しくて、何度もやり直した。やっと交換が終わって、水を流してみると…おお、ちゃんと止まった!あの忌々しいチョロチョロ音が消えた!達成感と安堵感でいっぱいになった。でも、正直なところ、結構時間がかかったし、本当にこれで大丈夫かなという不安も少し残る。もし、自分でやってみてうまくいかなかったら、結局業者さんを呼ぶことになって、二度手間だし余計な費用もかかるかもしれない。それに、万が一、作業中に他の部品を壊してしまったら…と考えると、ちょっと怖い気もする。フロートバルブの交換自体は、慣れれば簡単な作業なのかもしれないけれど、やっぱり水回りのトラブルは放置しておくと怖い。水道代が無駄になるだけじゃなく、もっと大きな水漏れ事故につながる可能性だってある。今回の経験で、トイレの小さな異常でも、早めに対処することの大切さを改めて感じた。次も自分でやるかは分からないけれど、あのチョロチョロ音に気づいたら、すぐに行動しよう。そう心に誓ったのだった。
トイレの水が止まらない!フロートバルブ交換は早めに