トイレのタンクの中を覗いたことがありますか?その中でも、特に重要な役割を担っているのが「ボールタップ」です。今回は、ボールタップとは何か、その役割や仕組み、種類、そして故障した場合の対処法について、詳しく解説していきます。ボールタップとは、トイレのタンク内の水位を調整する装置のことです。浮き球(ボール)と、それに連動する弁(タップ)で構成されており、タンク内の水位が下がると、浮き球が下がり、弁が開いて給水が始まります。そして、タンク内の水位が上がると、浮き球が上がり、弁が閉じて給水が止まります。このように、ボールタップは、タンク内の水位を一定に保ち、水が溢れたり、不足したりするのを防ぐ役割を担っています。ボールタップの仕組みは、非常にシンプルです。浮き球は、レバーを介して弁に接続されており、浮き球の上下運動が、弁の開閉を制御します。浮き球が下がることで、レバーが下がり、弁が開いて給水が始まります。そして、浮き球が上がることで、レバーが上がり、弁が閉じて給水が止まります。この仕組みによって、タンク内の水位は、常に一定に保たれるのです。ボールタップには、いくつかの種類があります。最も一般的なのが、「浮き球式ボールタップ」です。これは、文字通り、浮き球の上下運動を利用して、水位を調整するタイプです。構造がシンプルで、故障しにくいというメリットがありますが、水圧によって水位が変動しやすいというデメリットもあります。次に、「ダイヤフラム式ボールタップ」は、浮き球の代わりに、ダイヤフラムと呼ばれるゴム製の膜を使用するタイプです。ダイヤフラムが水圧の変化を感知し、弁の開閉を制御します。浮き球式よりも、水位が安定しやすいというメリットがありますが、ダイヤフラムが劣化すると、水漏れの原因となることがあります。そして、「電子式ボールタップ」は、センサーで水位を検知し、電磁弁で給水を制御するタイプです。水位の調整が正確で、節水効果も高いというメリットがありますが、価格が高く、設置工事が必要な場合があります。ボールタップが故障すると、水が止まらなくなったり、水が出なくなったりするなどのトラブルが発生します。このような場合は、ボールタップの交換が必要になります。ボールタップの交換は、DIYでも可能ですが、水回りの作業であるため、自信がない場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。

投稿者 jsSNq6U5lG4G