洗面所の下水臭の原因として最も多いのが、排水トラップの異常です。排水トラップは、下水からの臭いや虫の侵入を防ぐ役割を担っていますが、構造上、汚れが溜まりやすく、定期的な清掃が必要です。ここでは、排水トラップの確認方法と、具体的な清掃方法について詳しく解説します。まず、排水トラップの確認方法ですが、洗面台の下の収納スペースを開け、排水管を見てみましょう。排水管がS字型やP字型に曲がっている部分が、排水トラップです。排水トラップには、水が溜まっているはずです。この水が、下水からの臭いを防ぐ「封水」の役割を果たしています。もし、排水トラップに水が溜まっていない場合は、水が蒸発してしまっている可能性があります。コップなどで水を注ぎ足し、封水が十分な量になるようにしましょう。次に、排水トラップの清掃方法です。排水トラップは、取り外して掃除することができます。まず、排水トラップの下にバケツを置き、水がこぼれないように準備します。そして、排水トラップを固定しているナットを、モンキーレンチなどを使って緩めて取り外します。排水トラップを取り外す際は、中に溜まっている水や汚れが出てくるので、注意しましょう。排水トラップを取り外したら、歯ブラシやスポンジなどを使って、内部の汚れを丁寧に落とします。汚れがひどい場合は、中性洗剤や重曹などを使用すると効果的です。排水トラップの掃除が終わったら、元通りに組み立てます。ナットを締め付ける際は、締めすぎないように注意しましょう。締めすぎると、排水トラップを破損させてしまう可能性があります。最後に、水を流して、水漏れがないかを確認しましょう。水漏れがなければ、排水トラップの掃除は完了です。排水トラップの掃除は、月に1回程度行うのが理想的です。こまめな掃除を心がけることで、排水トラップの汚れを防ぎ、洗面所の悪臭を予防することができます。