蛇口交換で気をつけるべきポイント

蛇口が壊れて修理しても直らない場合は、新しい蛇口に交換するのが賢明な選択肢となります。しかし蛇口を交換する際は、いくつかの点に注意が必要です。まず配管の種類を確認しましょう。最近の住宅ではポリブデン管やステンレス管が使われていることが多く、それ以前の古い住宅では銅管が使われていたケースがほとんどです。蛇口の交換の際は、既存の配管に合わせた新しい蛇口を選ぶ必要があります。また、蛇口の取り付け口の形状にも注意が必要です。一般的な円形の他、角形や楕円形の取り付け口もあり、ぴったり合う形状の蛇口でないと取り付けられません。事前に既存の蛇口の形状を確認し、同じものを購入するようにしましょう。さらに、シングルレバー式か別々のハンドル式かなども考慮する必要があります。レバー1本で温度調整ができるシングルレバー式か、別々のハンドルで温度と水量を調整するタイプかで、構造が全く異なるためです。蛇口の交換は結構な手間がかかる作業なので、事前の確認を怠らずに適切な製品を選ぶことが大切です。そうすれば、スムーズに新しい蛇口に交換できるはずです。蛇口の交換作業自体も、決して簡単なものではありません。まずは古い蛇口を外す必要がありますが、長年の付着物で固着していたりすると、なかなか外れにくいことがあります。そんな時は無理に力を入れすぎず、適切な道具を使って慎重に作業を進めましょう。 新しい蛇口を取り付ける際も、ガスケットの付け忘れや締め付け具合に注意が必要です。蛇口とパイプ継手の間に挟むガスケットを忘れると水漏れの原因になります。また、ネジ山を無理に締めすぎても、逆に蛇口が緩むおそれがあるので注意しましょう。 蛇口の交換はプロでも一筋縄ではいかない作業なのです。難しければ無理せず、プロの水道業者に依頼するのが賢明でしょう。素人が無理な作業をすると、かえって水漏れや別の箇所の破損を招いてしまう可能性もあるためです。 自分の技術的な能力を超えそうな作業は避け、確実に安全に作業を進められる範囲に留めることが大切です。そうすれば、蛇口の交換作業もスムーズに行えるはずです。